【米国株】ダウ10種とS&P10種の高配当戦略について簡単に考察してみました(2017年~2020年)
訪問ありがとうございます。今回は、高配当戦略のダウ10種およびS&P10種についてお伝えしようと思います。
個人投資家が市場平均を上回るパフォーマンスを継続するのは不可能だと言われていますが、紹介する戦略は過去50年においてS&P500指数を上回るパフォーマンスを記録しています。それではいってみましょう。
GAFAM5社の時価総額が東証1部超500兆円に達し、コロナショックなんてなかったことになる勢いでNASDAQ市場は3月下旬を底値に上昇を続けています。
ETFと連続増配大型株でポートフォリオを組んでいる私としては悔しいばかりですが、連続増配と複利の力を信じて粛々と入金を続けるだけです。
ただ、少しでもパフォーマンスを向上させるべくダウ10種とS&P10種を考慮してポートフォリオを組んでいます。
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コロナショックを乗り越えた最強銘柄はいかに!
ダウ10種およびS&P10種とは
ダウ10戦略は、ダウ平均構成銘柄のうち配当利回りが最も高い10銘柄をある年の12月31日に購入し、それを翌年いっぱい保有し、12月31日になったらその時点で配当利回りが最も高い10銘柄と入れ替えるというプロセスを繰り返す。
※配当利回りが高い銘柄は株価が低迷していて投資家に人気がないため、「ダウの負け犬」戦略とも呼ばれる。
S&P10戦略は、S&P500構成銘柄の時価総額上位100銘柄の中から配当利回りが高い10銘柄を選択するというものである。
ダウ10種およびS&P10種はS&P500を構成した1957年から2003年までの年率リターンはダウ30種およびS&P500を上回るリターンを得ています。
※コア10種とは過去15年間一度も減配していないないグループの中から、特に配当利回りの高い10銘柄を選ぶという戦略。
高配当戦略は強気相場では成長株が株価をけん引するのでS&P500などのベンチマークよりパフォーマンスは悪くなります。
一方、弱気相場では株価下落によって配当利回りが高くなることで、投資家は割安と判断し買いを入れてくるため高配当が下落を受け止めてくれる利点もあります。
また、ダウ構成銘柄やS&P100は時価総額が大きい大型ディフェンシブ銘柄であるため中小型株と比べて下落率が低い傾向にあります。
しかしながら、コロナショックで人々の生活スタイルと消費行動の変化が予想されるため、個別銘柄を組み入れる際は銘柄選定が重要になります。
銘柄選定
ダウ10種およびS&P10種の高配当戦略は一見、優れたロジックに見えますが以下の2点について疑問が残ります。
- 銘柄入れ替え
- 過去の傾向と将来への保証
実際に銘柄入れ替えをする際には損切りや利確を伴うため、長期投資には不向きなのではと思います。
そこで、2017年~2020年においてダウ10種(コアも)およびS&P10種(コアも)に選出された銘柄を登場回数順に一覧表を作成しました。
登場回数、増配年数、配当利回りについて、下記の数値以上の銘柄を赤で着色しています。
- 登場回数:5回
- 増配年数:10年
- 配当利回り:2.50%
また、下記について1項目でも該当した銘柄は灰色で着色して除外しました。
- 増配年数:5年未満
- 配当性向:100%以上
- 配当利回り:10%以上
表を見ると登場回数が5回以上の銘柄全てが、10年以上増配していることが分かります。やはり配当貴族銘柄が一つの鍵になるのでしょうか。
私としては、あくまで連続増配は過去の結果であって将来を保証するものでは無いと考えています。
しかしながら、ファンダメンタルズが維持されれば今後の増配も維持されるはずです。
そこで、一覧表から下記条件に該当する銘柄をセクターごとにまとめてみました。
これで少しはダウ10種およびS&P10種戦略銘柄の内、実際にポートフォリオに組み入れられる銘柄が見えてきたと思います。
また、長期チャートを見て右肩下がりでない銘柄を太字で区別しました。
- 増配年数:10年以上
- フリーCF:10年以上プラスを推移
- 企業概要:実店舗を要する総合小売企業を除外
ABBV
CVX
VZ
CAT
MMM
MCD
チャートを見る限り、CAT / MMM / MCDは50年以上続いたレンジを上にブレイクしていることからも、高配当・増配だけでなく、今後の株価上昇も期待できそうな銘柄だと考えています。
CAT / MMM / MCDは2020年のダウ10種またはダウ10種(コア)に選出されています。
まとめ
2017年~2020年にダウ10種およびS&P10種として登場した銘柄について
- 登場回数
- 増配年数
- 長期チャート
- ファンダメンタルズ
を用いて篩に掛けることで、現実的にポートフォリオに組み入れられそうな銘柄を選定をしてみました。
選定銘柄の中でもCAT / MMM / MCDあたりが今後、伸びるのではと考えています。※MCDの債務超過は気がかりですが。
ポートフォリオに個別株を組み入れたい方の参考になれば嬉しいです。
なお、ここでは簡単にしかファンダメンタルズを見ていないので銘柄選定の際には改めて確認することをオススメします。